助役 寺町 博 収入役 木原忠光
総務部長 野田喜昭 産業部長 福田忠利
建設部長 鬼崎精一 民生部長 高取義治
保健福祉部長 前山博美 交通局長 百武康邦
水道局長 秀島敏行 ガス局長 井手通隆
消防長 白浜則雄 教育長 櫻木末光
教育部長 馬場哲郎 監査委員 田中吉之
農業委員会 選挙管理委員会
江副勝利 田栗泰也
事務局長 事務局長
○議長(藤田龍之)
これより本日の会議を開きます。
昨日に引き続き市政一般に対する質問を続行いたします。
◆(
野中久三議員)
おはようございます。通告いたしておりました質問をいたします。
まず、
城南中学校の生涯学習施設としての活用についての1回目の質問をいたします。この質問に関しましては、昨年の9月議会で質問をいたしております。したがって、同じような説明を多少するところがあると思いますが、御了承いただきたいと思います。
平成4年、総工費約36億円をかけて建設された
市立城南中学校は、県内で初めての教科教室型の授業を行える学校として、また、将来の教育方法の変化、要求に対応できるように間仕切り、天井、床、照明、家具、
情報通信網などに高度な融通性を持たせるという、佐賀県ではもちろんのこと、全国でも珍しい特筆すべき学校としてでき上がっております。また、この学校の建設に当たっての基本理念の一つとして、将来ますます要望が高まる生涯学習施設としての機能と
利用可能性を十分配慮した施設とするとうたわれております。また、この学校の
紹介パンフレットの冒頭には、この
城南中学校が地域の人々に親しまれ、
我が国教育界の新しい変革の拠点として、地域とともにますます発展しますことを期待する、とも書かれております。
このように、この学校は生涯学習施設として大いに地域に利用され、学生と地域の人たちが交わる場としての画期的な学校として建設されているわけであります。したがって、
文部大臣賞を初めとする数々の表彰を受け、また全国各地からの視察も相次ぎ、平成4年から平成10年まで 374団体、総人員 4,447人の人たちが視察に訪れられており、年平均にすれば60団体、総人数 700人に上る大変に注目を浴びた学校でもあります。しかしながら、このように大変注目を浴び、市民の期待を受けた画期的な学校も、生涯学習施設として十分な利用や活用がなされていなかったのであります。その利用率は年間20%ぐらいであり、
PTA関係者の会議の場として一部の限られた人たちに利用されているだけであります。地域社会への開放、または拠点としての役割、または生徒と地域社会の人たちとの交流などの本来の目的を達成することなく、昨年の9月の時点で7年の歳月が流れてしまったのであります。
私は昨年の9月議会でこの点を指摘し、なぜ何年もこのような状態であるのか、宝の持ちぐされにならないよう早急の対応が必要ではないかと指摘いたしました。この私の質問に対し教育長は次のように答弁されております。
城南中学校の施設を地域に十分活用しているかと問われた場合、残念ながら、いまだそこまでは至っておりません。この点につき対応のおくれがあったことを深く反省するところであります。今後はこの施設をより多くの地域住民により有効的に活用してもらうためには、管理体制の整備が不可欠であり、これを速やかに検討していきたいと考えております。また、地域住民のPRも積極的に行いながら、どの程度生涯学習施設として活用、要望されているのかを十分把握しながら、この施設開放を対応していきたいと考えております。
今や生涯学習の活動のために学校開放も叫ばれているようで、議員御指摘のことを踏まえながら、その運営が円滑にいくように、規則などの整備を考えながら、検討していきたいと思うところでございます。
以上が昨年9月議会での教育長の答弁でありました。月日がたつものは早いもので、この答弁をいただいて1年3カ月がたとうといたしております。今や管理体制の整備も進み、地域住民へのPRも積極的に行い、要望の把握も検討され、規則などの整備も十分行われているだろうと思っておりましたところ、全く何もなされていないのであります。会議の「か」の字もない。余りの完璧さにただ唖然とするばかりであります。1年3カ月の間、この点についての会議を一つも開かれたことがないということは一体どういうことなのか。昨年の9月議会での教育長の積極的な答弁を顧みるにつけ、この対応のあり方はとても承服できるものではありません。この点について教育長の説明を求めたいと思います。また、今後本気になって取り組む気持ちがあるのかないのか、このことについても答弁を求めたいと思います。
2番目の青少年の健全育成についての質問をいたします。
市内の
公立小・中学校における生徒の問題行動、すなわち授業のサボりや教師への暴言、校内暴力などの件数は平成8年度は 325件、9年度は 225件、10年度は 129件と年々少なくなってきているようであります。
しかしながら、一方では
佐賀署管内の少年犯罪、いわゆる14歳以上20歳未満の犯罪及び触法少年、いわゆる14歳未満で刑法に触れる行為をした少年の数は平成7年で 313人、平成8年で 404人、平成9年は 387人とわずか前年度より17人減少しているものの、平成10年で 526人と急増しております。
また飲酒、喫煙、怠学など、自己または他人の徳性を害する行為をしている少年、いわゆる
不良行為少年の数も平成7年は 2,276人、平成8年は 3,126人、平成9年は 3,673人、平成10年は 5,722人と、これまた急増の一途をたどっている状況であります。
当初述べました学校内の生徒の
問題行動発生件数の減少ということは大変喜ばしいことであり、当局や現場の先生方の努力の成果だと思うところでありますが、一方で同世代の学校外での不良行為や犯罪の増加を目の当たりにしますと、青少年を健全にと願って各方面で努力されておられる方々の御苦労はよくわかりつつも、昨今の時代の流れの中でその手法や組織のあり方、運営の方法などについて、今までどおりのやり方で果たして呼応し切れるのかどうか、今や早期に見直さなければならない時期に来ているのではないかと考えるところであります。
我が身の丈よりも大きい現代の青少年に危険を感じながらも、どうやって更生を促していくのか。学校を一歩出れば有害図書や有害情報があふれている今の社会の中において、「焼け石に水」のように思いながらも、こつこつと実践されておられる関係者の方々にもおのずと限界があるというものであります。
しかしながら、そうは申しましても、今、そして将来にわたり青少年の健全育成に対する対応は日増しにその重要性を増しており、決して後退させるべきものであってはならないのであります。ややもすると青少年のやわらかい心をむしばもうとする誘惑の多い今の
情報化社会に対応し切れる
組織づくり、または人づくりを早期に行い、その成果を上げるべく、行政の後押しが必要ではないだろうかと考えるのであります。このような観点に立ち、次のようなことをお尋ねいたします。
まず、学校外における青少年の非行や犯罪が多発、増加する中で、市内の
公立小学校内の
問題発生件数の減少傾向の要因をどう見ておられるのかをお尋ねいたしたいと思います。
3番目の市の観光行政について、城内周辺お濠の活用についての質問をいたします。
ことし8月、同僚議員とともに島根県の松江市へ行ってまいりました。その折、
松江堀川遊覧船、屋形船に乗ったわけでありますが、 400年前に築城された松江城の内堀、外堀を一周 3.7キロ、これを45分ぐらいかけて回る船であります。船は13名乗りと11名乗りがありましたが、3カ所ある発着所から15分間隔の定期便が出ており、時によっては臨時便も出ているようであります。料金は大人 1,200円、子供 600円で、年中無休運航となっております。就航以来大変好評であり、平成9年度の乗船人員の目標を5万人に置いていたところ、就航からわずか 106日目でその目標を達成し、最終的には平成9年度は7万 5,477人となり、目標の 151%増となったのであります。また、10年度の目標を15万人と置いていたところ、結果的には 142%増の21万 2,963人となったのであります。当初は数隻だった船も、今は40隻に達しております。船からの眺めもなかなかいいものであり、石垣や武家屋敷、そして松並木や水鳥なども眺めながらの船の遊びは大変すばらしいものでありました。
さて、最近、東京で
佐賀空港利用のツアーの折り込みを見ました。それを見てみますと、1泊2日の旅で、行きは
佐賀空港から
ハウステンボスへ行き
嬉野泊まり、2日目は
伊万里焼経由の唐津虹の松原を
通り吉野ケ里経由、それから柳川の川下りをして
佐賀空港となっておりました。かなりの強行日程でありましたが、別のツアーは、
佐賀空港から
ハウステンボス、
雲仙泊まりで、2日目はそのまま
佐賀空港というものもありました。いずれも
佐賀空港を利用しながら、佐賀市内を避けて通っているように思え、少々情けない思いをするわけですが、少なくとも吉野ケ里の後はお客を柳川へやらず、佐賀市内へ引っ張り込む何かをつくらなければならないなあと考えたところでございます。だからといって、
佐賀城周辺のお濠に船を浮かべたら、それがツアー客を呼び寄せられるかといったら、それだけではそうもいきません。しかしながら、バスの
観光ルートとのセット、またはほかの
観光コースとの組み合わせをやればそれなりにおもしろい
拠点づくりができるのではないかと考えるのであります。しっとりと落ちつきのある佐賀のお濠を、春は桜、夏はハスの花、秋は紅葉を眺め、クスの木と石垣に歴史の流れを感じながらの船遊びは必ず松江よりすばらしいものになるのではないかと思います。松江が成功したからといって佐賀もということにはならないかもしれませんが、ひょっとしたらという気持ちも十二分にあるわけであります。お濠の活用を船に限定しなくても、佐賀城のお濠を生かした事業を行い、
定期観光バスや周辺の観光地との
ネットワーク化を図ることによって、
佐賀空港利用の
観光客引きどめ策になるのではないかと考えるのであります。
観光行政に携わる者は夢とロマンを持って仕事をしなくてはなりません。あいどま何ば
考えとっかのと言われたり、けなされたりしても、それに耐えしのんで、花も嵐も踏み越えて、
佐賀城濠屋形船就航実現の
下地づくりを行うために、ぜひ当局としても松江市の堀川遊覧を視察していただきたいと思いますが、当局の御答弁をお願いしたいと思います。以上で1回目の質問を終わります。
◎教育長(櫻木末光)
おはようございます。野中議員の質問にお答えいたしたいと思います。
昨年9月におきまして、当面は管理体制の整備が不可欠であり、これを速やかに検討し、また地域住民へのPRも積極的に行いながら、どの程度生涯学習施設として活用要望されているのかを十分把握しながら、施設開放に向けて対応していきたいと、このように答弁いたしたとこでございます。そこで、議員からこの問題について、これまで何もなされていない理由というものは何なのかというところを率直に申し上げますと、この点については弁明の余地はございません。少なくともきちんと状況を把握し、議員御指摘のように、学校現場との協議ぐらいは進めておくべきだったと思っております。常日ごろから職員に対しましては市民からのニーズ、指摘にはよく耳を傾け、常に
チャレンジ精神を持って事業遂行に最大限の努力を払うよう指導してまいっておりますが、特にその市民の代表である議員からの御指摘であったことにもかかわらず、このような状況を招いたことにつきましては私の不徳とするところでございます。深くおわびを申し上げます。今後は二度とこういうことがないように厳しく指導してまいりたいと思っております。
また、今回、野中議員御指摘の地域への
学校施設開放につきましては、時代の流れからしまして、また、当学校建設の基本理念の一つの柱である生涯学習のための施設として早急に活用を図るべき時期に来ておりますことは十分認識しているとこでございます。つきましては、管理体制の整備等まだまだ不十分でございますが、まずは試行的に開放を行い、その結果に基づき、あるいは参考にいたしまして、開放する際の管理体制のあり方、利用頻度、その他の問題等を把握することにより、的確な条件整備を図ってまいりたいと考えております。
そこで、試行的にではあれ、施設開放を行うに当たりましては、
学校施設開放に関する
基本的事項を規定する
施設開放規則が必要となってまいりますので、開放と並行してこれを整備し、少しでも
施設開放事業を前進させたいと考えております。また、
試行的開放といえども、学校の協力及び理解が当然必要でありますので、少なくとも今年度じゅうには学校と協議を行い、実施してまいりたいと思います。
なお、施設の開放に当たっては、地域住民の方々がより簡単に、より快適に利用できるよう手続の面におきましても配慮してまいりたいと思います。PRにつきましても必要かつ重要でございますので、学校並びに公民館と連携をとりながら、適切な周知を心がけていきたいと考えております。
なお、
試行的開放の結果を踏まえ、改善すべき点、あるいは問題点等を把握することにより、今後における条件整備の参考とし、時代の要請に即した
学校施設開放事業を推進してまいりたいと考えているとこでございます。
最後に、ただいま御指摘の件につきましては肝に銘じ、
職員ともども教育行政の円滑な推進に努力してまいりたいと考えております。
次に、青少年の健全育成について、校内の
問題発生件数が減少してきているというその要因は何なのかということでございますが、私たちの分析したところによると、一つには、各学校の生徒指導の組織が確立されまして、全教職員が生徒指導の方針や生徒指導の基本的な態度を共通理解し、
学校組織一体となった生徒指導を実践していることが大きな要因になっているものと考えております。今まで担任が一人で解決していこうといった面が傾向としてあったわけでございますが、
生徒指導主事を中心に全教職員で役割を分担しまして、一体となり処理することが定着してきたのではないかと思っております。
二つ目といたしましては、市内の
小・中学校教職員10名により構成しておりますところの
児童生徒理解推進委員会を運営しておりますが、生徒指導上の諸問題の対応のあり方やその防止について事例研究、調査検討を行い、報告書を作成して各学校へ配布し、指導の充実に生かしてもらっているとこであります。
三つ目といたしましては、各中学校区への
スクールカウンセラーの配置が挙げられます。このことにより気にかかる児童・生徒や保護者への支援をしてもらっております。また、教職員のカウンセリングの仕方に関しても指導、助言してもらっており、教職員の教育相談の力量が向上しているのも一因と考えております。
しかしながら、現在の子供たちは問題行動に走るさまざまな要因を抱えておるわけでございまして、したがいまして、
教育委員会といたしましては、学校内で問題行動の減少に甘んぜず、問題行動の未然防止に向けまして最善の努力をするように、各学校に対して今後ともお願いしてまいりたいと思うとこでございます。以上です。
◎産業部長(福田忠利)
城内周辺お濠の活用についての御質問にお答えしたいと思います。
佐賀城公園のお濠は、
佐賀県立佐賀城公園の中でも非常に貴重な水辺空間を創出しており、しかも市街地の中央にありまして、濠岸にはクスの巨木が群をなして、その偉容を誇っており、お濠にはたくさんのハスが咲き、その中を水鳥が遊ぶなど、その景観はすばらしいものがありまして、市民、県民に深い安らぎを与えてくれている貴重な歴史遺産でもございます。
議員さんがさきに視察されました松江市の
堀川遊覧事業の成功事例に学ばれ、佐賀の城濠にも屋形船を浮かべ、お濠を観光資源として活用してみてはどうかという御提案をいただいておりますが、市といたしましても、このお濠は観光資源として大変有望な場所という認識をいたしているところでございます。よって、ただいまの御提言は幾つかの大きな課題を含んではおりますが、これからの観光資源の開発という観点から大変すばらしいアイデアではないかと思っているところでございます。
佐賀空港が開港してから1年半近くたちますが、空港利用の観光客が佐賀市内を素通りして他の観光地に向かうということが多いということは、佐賀市にとって極めて残念なことでございます。その滞留対策の一つとして、昨年から本市の主要な観光地をめぐる
定期観光バスを運行しているところでございます。また、お濠の周辺地区には「佐賀の七賢人」で知られる島義勇の屋敷跡や副島種臣の生誕地、全国的にも有名な大隈重信の生家等、
佐賀藩政時代の歴史に裏打ちされた貴重な
観光スポットもたくさん存在しております。
さらに、佐賀を全国的に知らしめてくれています
バルーン大会や市民がこぞって参加できる栄の
国まつり等のイベントも育ってきておりますので、
定期観光バスを初めとするそれらの観光資源とお濠の活用策であります
屋形船遊覧事業とを有機的に結びつけ、
ネットワークができれば非常におもしろい観光事業が計画できるのではなかろうかと考えているところでございます。したがいまして、今すぐには結論を出し得ませんが、大変すばらしい御提言をいただきましたので、まずは関係課とも一緒になりまして、大変成功されている松江市の
堀川遊覧事業の視察を行うとともに、
城内周辺整備構想の動き等もにらみながら、その可能性について研究してまいりたいと考えているところでございます。以上でございます。
◆(
野中久三議員)
2回目の質問をいたします。
城南中学校の件に関しての教育長の御答弁をいただきました。
城南中学校の建設費の中で約 1,900万弱が国庫補助がついております。これはその名目が地域開放をするということのために国から出ている金でございます。したがって、現実はそれを十分に活用し切っていないということもございますし、現場の先生たちは非常にあれができた当時から早く生かしたいというふうに非常に思ってあるようであります。現場の先生たちも生徒もまた地域の人たちも大変待ち望んでいるわけでありますので、一日も早く取りかかっていただきたいと、このように思います。
また、あそこの2階、3階から南を眺めてみますと、雲仙岳、多良岳、有明海が見渡せまして、本当に教室内の広々とした空間とあわせて、大変すばらしい学校でございます。あそこで地域の人と子供たちが交わる場、それは大した生涯学習並びに子供たちや地域の人たちに対しても本当にすばらしい効果が出るものと、そう思われますので、ひとつ一日も早い取りかかりをお願いしたいと思います。教育長よろしくお願いします。
それから、青少年の健全育成についての2回目の質問をいたしたいと思います。
青少年の健全育成については、教職員の資質の向上が不可欠であると思います。その教職員の資質の向上を高めるための一つの方法として、民間の風を受け入れることが上げられると思います。先ほどの答弁の中にありました各中学校区への
スクールカウンセラーの導入は、
臨床心理士の資格を持った専門家及び民間人を学校教育に入れることによって、周りの教職員の教育相談の力量を向上させ、不登校や問題行動を減少させるという効果を上げているわけであります。このことは学校内外を問わず、青少年の健全育成を推進していく上においては、その仕事に携わる人の資質が問われることになり、いかに生徒になれた教職員の方々でさえも専門員や民間人の力が必要であるということであります。本年より市内の
小・中学校の新任教頭について2週間ほどの民間企業などへの研修が義務づけられております。このこともまた民間の風を受け入れることによって教職員の資質の向上を図り、ひいては
青少年健全育成のためになることであります。ただ、どうせ研修へやるのであればもっと若手の先生をやるべきではないのか、その方が生徒の指導に生きることになると思うのでありますが、この点どのようにお考えになるのか、御答弁をお願いいたします。
また、
青少年健全育成に大きくかかわるところの
少年センターの
専任補導員や生涯学習課にある
社会教育指導員についても、もうそろそろ
教職員OBの方たちだけではなく、一般の方も選任され、民間の風を受け入れたらどうかと思うのであります。
社会教育指導員の中には庁内であいさつをしてもあいさつもしない方もおり、今の立場をどう考えておられるのか、指導員としての資質が問われる問題であります。しかしながら、そういう方はまれであって、
専任補導員の方も
社会教育指導員の方も一生懸命努力されていることと思います。
ただ、先ほども述べましたように、なぜこの部署は
教職員OBだけでなければならないのか、専門員や民間の風を受け入れ、資質の向上を図ることなどをやってみてはどうかと考えるのでありますが、この点についての御答弁をお願いしたいと思います。
次に、佐賀市の観光行政、城内周辺お濠の活用についてでございます。産業部長の前向きの発言をいただきまして、ひとつ花も嵐も踏み越えて、私と一緒にひとつ頑張っていただきたいと、このようにお願いいたします。
2回目の質問でございますが、先月、この城内周辺のお濠を木下市長にもボートに乗ってもらい、濠の中から周辺の景色を見ていただき、そのすばらしさを知っていただいたと思います。そのときの感想をひとつ手短にお尋ねしたいと思います。今は奇抜な発想みたいに思いますが、
屋形船事業についてはどう思われるのか、これもあわせてお尋ねをしたいと思います。以上でこの質問を終わります。
◎教育長(櫻木末光)
2回目の御質問の教職員の
民間企業等派遣研修についてのお尋ねでございますが、児童・生徒を健全に育てるためには、学校教育での指導者であるとこの教職員の資質は大きく影響及ぼすわけでございます。特に教職員の児童・生徒の気持ちにより心から
共感的理解が大切になってまいるわけでございます。教職員の資質向上のためには幅広い研修が必要になってまいっております。
御指摘のとおり、義務制の新任教頭につきましては、本年度より2週間程度の
民間企業等派遣研修が導入されまして、市としてもそれを実施してまいったわけでございます。全国的に見ましても教職員の社会体験研修は視野の拡大、対人間関係能力の向上、学校運営上の効果、意欲の向上、指導力の向上等々の成果を上げてきておりますが、本市の新任教頭の報告書でも同じような成果を上げていることがうかがえます。
ところで、若手教職員への社会体験研修こそが大切ではないかとの御指摘でございますが、現在国の
教育改革の動きの中でもその必要性が指摘されまして、論議されてまいったわけでございます。本年12月に教育職員養成審議会、教養審と俗に言っておりますが、第3次答申を出しましたが、その中の一つに、「教員の養成と採用・研修の連携の円滑化について」では、その中に社会体験研修の充実の中で3点の取り組みを答申しております。
第1点目は、「長期社会体験研修の機会の拡充」ということです。そこでの趣旨は、できるだけ多くの教員に対して1年、あるいは半年、または1学期間の長期の研修機会を拡充するものです。派遣先も学校とは全く異なるところの勤務環境で、例えば民間企業、社会福祉施設、行政機関等への派遣を意図しているようです。しかも対象児童の人格形成に大きな影響を及ぼす小学校の教員から重点的、段階的に実施していくよう述べておるわけでございます。
2点目としましては、「全教員に対する社会体験研修の機会の提供」です。そこでは社会体験研修の成果を学校教育活動に反映するために、広く全教員が教職経験の節目ごとに短期間、長期休業期間中に1週間から1カ月程度というような研修を実施するというものです。
3点目は、「ボランティア等の社会体験活動の推進」です。そこでは教員に年間研修計画の一環として、長期休業中等を利用したボランティア等の社会体験活動を行う必要性について述べてあります。
教育職員養成審議会、教養審の答申に見られますように、議員御指摘の若手教職員の社会体験研修は今後ますます重要になるものと認識しております。佐賀市
教育委員会といたしましても、国の施策とあわせまして充実した研修機会の提供に努めてまいりたいと考えております。
◎教育部長(馬場哲郎)
少年センターの専任指導員の方々はなぜ
教職員OBでないといけないのかの質問でございますが、これまで
教職員OBの方々を
専任補導員として任命をしてまいりました経過につきましては、
専任補導員の業務といたしまして、青少年の非行を未然に防止するための早期発見、早期補導を目的に、午前、午後の街頭補導及び地域の巡回補導とその分析、小・中・高校等及び関係機関、団体との連携、電話による教育相談及び少年育成委員さんへの指導、助言等を行っております。補導業務を重視する上で青少年と直接対話、指導が必要であり、少年補導のあり方として三つの心構えが必要であると思っております。一つは正しい愛情、二つが高い良識、三つが適切な補導技術であります。少年に対する正しい愛情と理解が必要であり、たゆまない反省と陶冶によって良識を高め、円満な人格を保持することが必要であります。補導技術のよしあしは少年の将来を左右するものでありますから、常にその向上に努めることが大切です。少年の人格を尊重し、特性を理解し、公正な立場で補導することが望まれます。強制力を伴わない少年補導は事故防止、行き過ぎのないよう十分に注意指導が必要であり、これまで長い間子供たちと触れ合い、子供たちの特性をよく理解されている
小・中学校の生徒指導に携わられたOBの方々がより適任ではないかということで任用してきております。
しかしながら、今日の青少年の問題行動については多様化の傾向にあり、
教職員OBはもちろんのこと、青少年の非行防止等に携わられてこられた関係機関及び団体等各界の方々、または青少年の健全育成に情熱、あるいは熱意を持っておられる方で、前にも述べましたようなことにつきまして十分な識見等をお持ちの方の任用についても考えてまいりたいと思っております。
続いて、
社会教育指導員はなぜ
教職員OBでないといけないかのことでございますが、
社会教育指導員は、
教育委員会から委嘱を受けた社会教育の特定分野についての直接指導、学習相談、または社会教育関係団体の育成、さらには社会教育の推進に当たる職員であります。そのため指導員は社会教育、または学校教育に関する経験を有し、社会教育に関する識見と指導技術を身につけていることは必要であり、
社会教育指導員設置規則では、指導員は社会的信望があり、かつ職務を行うに必要な熱意と識見を持つ65歳以下の者と規定しております。社会情勢の変化に伴い、多様化、高度化する学習要求にこたえるとともに、今日の社会状況における生涯各期ごとの教育課題を的確に把握し、市民の方々の生涯学習の助言者、あるいは指導者としてその役割は大変重要なものであります。
以上のようなことを考慮いたしまして、現在のところ
教職員OBの方にお願いしているところでございます。しかしながら、
教職員OBを選任することに固執しているわけではありませんので、今後
教職員OB以外でも、さきに述べました要件を備え、社会教育に精通しておられる方の任用についても検討してまいりたいと思っております。
先ほどの
少年センターの
専任補導員の任用とあわせて早期に取りかかりたいと思いますが、現在の補導員及び指導員の任期の問題もありますので、これらを見計らいながら、前向きに検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
◎市長(木下敏之)
おはようございます。野中議員の御質問にお答えをしたいと思います。
大変にすばらしい御提案をいただきまして、同じボートで2時間ばっかり回らせていただいたわけでございますが、私にとっても初めての体験でございました。水辺からカモが一斉に飛び立つ風景、大分、11月6日でございましたので、冬の気配というほどまで寒くはなかったわけでございますが、それなりに大変にすばらしい景色を見させていただきました。特に桜の花の咲く季節などは大変すばらしいのじゃないかと、そういった時期にまたもう一回乗れればいいなというふうなことは個人的には思っております。
佐賀市の新たな観光資源として事業化してみてはどうかというふうな御提案、大変に傾聴に値する提案だと思っております。部長が申しましたとおり、事業化には運営方法ですとか、環境整備などいろんな問題点はまだございまして、すぐにできるというような簡単なものではないと思っておりますが、まずは成功事例に学ぶための視察をしっかり行いまして、佐賀市の新たな観光拠点の創出という観点から、その可能性について勉強していきたいというふうに考えております。県の方で進められている歴史資料館もでき上がることでございますし、それに向けていろんな付加価値をつけるということは大変に意義のあることであろうと思います。大変にすばらしいものを見させていただきましたので、一生懸命勉強してみたいというふうに思っております。
○議長(藤田龍之)
以上で通告による質問は終わりました。
これをもって市政一般に対する質問は終結いたします。
△議案に対する質疑
○議長(藤田龍之)
これより上程諸議案に対する質疑を開始いたします。
質疑の通告がありますので、順次発言を許可いたします。
◆(西村嘉宣議員)
第 105号議案 佐賀市水道事業給水条例の一部を改正する条例について質問いたします。